アレクセイ・スルタノフ逝去
彼のことを調べてみて驚いた。先月、亡くなっていたのだ。享年35歳。重い病を患った後の死だったようだ。
http://www.kt.rim.or.jp/%7Eymura/
彼のことを知ったと思ったら、亡くなってしまい衝撃を受けている。勝手に、腕白で悪戯好きな少年のようなイメージを彼に重ねていただけに、この運命の過酷さについての衝撃も大きい。おまけに僕が彼のCDを買った7月5日に、追悼のセレモニーが行なわれたとのこと。不思議な巡り合わせも感じている。
彼の録音したラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、斜め聴きしかしていないが、あまり良くないと思った。第1楽章、第2楽章、第3楽章と聴き進むにつれて、演奏に綻びも出だし、最初のほうにあった光るものもどんどんと薄くなっていった印象がある。オーケストラにも問題があるかも知れない。そういった僕の評価、彼が亡くなったからといって変わるわけではないが、もっと謙虚な耳で、彼が表現しようとしたことを掴みとろうとしてみたい。今日、改めて聴いてみるつもりだ。