Profile Archive

| 作編曲 | Music | Classic | Jazz,Inst. | Pop,Rock | Soundtrack |
| | メモ | 呟き | テレビ・映画 | Hatena | 未分類 | 購入CD | 購入本 | 購入DVD |

なぜ現代の音楽を聴くのか

携帯から書く。

音楽は人と人とが関わっていくための触媒みたいなものだと思っていて、他のものに例えるなら伝言ゲームみたいだなと思ったりしている。作曲家という人が考えたことや頭の中で響かせたことが楽譜に書きとめられ、演奏家という人が楽譜を読んで奏でる。そして観客が聴いて動かされる。作曲家が古い時代の人であればあるほど、抜け落ちていくものは増えるかも知れないし、本来なかったものが付加されたりする可能性も増えるけど、その変容も面白い。伝言ゲームが面白いのは、ゲームをしている最中の参加している間だと思っている。「前の人が言うこと」を聞いて、「前の前の人が言ったこと」を想像するのが楽しい。ゲームが終ったあと正しいか正しくないかの検証も面白いのだけど、それはオマケみたいなもので、その本質ではないと思うのだ。

そして伝言ゲームで一番緊張するのは二番目の人ではないかと。最後の人なら正しいことは伝わってこないんだみたいな気楽さがあるが、二番目の人はソースに直に接しているわけで、それをきちんと伝えなければという責任と緊張があり、それはゲームを面白くしている重要な要素だと思う。

さて現代の音楽。生きている作曲家が居て、生きていた作曲家の身近に居た人が居る。それらの人々に近寄ることができる環境にある以上、僕は知りたいと思う。作曲家が表現したものを知りたいし、それは音楽なのだから、音楽を好きな僕は放っておけない。ゲームは始まっている。まず受け取ってみたいのだ。抜け落ちていることは少ないだろうし、余計なものが入り込む隙を存命中の作曲家は与えないだろうから。二番目の人の面白味を存分に感じたい。それでも音楽の形は変わって受けとめられる可能性を秘めている。オマケも楽しめる。

考えながら書くと、めちゃくちゃだな。