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ブログにコメントをするということ

僕はブログにコメントをするのが怖い。

インターネットをし始めた頃、もう10年近く前になるのか。その頃、クラシック音楽のサイトもどんどん登場してきていた。僕はクラシックの話が出来ることに驚喜した。驚喜まではしてないか。同胞の人達がたくさん居ることを静かに喜んだ。そして掲示板に書き込みをする。「僕もブラームスが好きです」、「カラヤンってそんなに良くないですか?」、「この録音いいですよね」。そんな感じ。

そんなある時、「hrkntrさん、***(サイト名)でも、***(サイト名)でも、大変頑張っておられますね」というような書き込みを見付けてしまった。そこには饒舌に書き込みをする僕を戒めるようなトーンが感じられた。そして段々と前後の書き込みを見ているうちに、強烈な皮肉なような気がしてきた。そして、掲示板に書き込んで意見を表明することが、必ずしも良いことと受け取られるわけではないことを知った。当たり前だが。僕はクラシック音楽が好きで、クラシック音楽を好きなもの同士で気軽に情報交換が出来ればと思っていただけなのだけど、「頑張っておられますね」と書いた人にとっては煩わしい書き込みだったのだろう。そして僕は掲示板に書き込みをすることをやめた。会ったこともない人に皮肉を言われることが怖かった。

ただ、今はブログ隆盛である。ブログ指南みたいな診断サイトや、ブログ論みたいなものを見かけるようになった。そこでよくあるブログ管理者への問いかけ、「他のブログにコメントをしていますか?」。それは「コメントをして、コミュニケーションを活性化させましょう」みたいな意図での問いかけなのだが、僕はそれをまだ素直に受け取ることができないでいる。掲示板に書き込めないのと同じように、コメントが出来ない。今でこそ、どうしても書きたい時は言葉を選んで選んでコメントするようになったのだけど、それでも怖々書いている。

昔「頑張っておられますね」と僕に向けて書き込んだ人は、今も名の通ったサイトを運営している。そのサイトの管理者にまた何か言われやしないかと、今も慎重になってしまう。怖い怖い。言い訳。