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村山由佳「天使の卵」

天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

今朝の行きの電車で読了。

思いが重なった場面の描写は生々しい。ノスタルジックでもある。美しく盛り上がって乗せられたと思ったら、サクサクと最後まで行って我に帰る。

・・・かなり後味悪いんですけど。これは本当に恋愛小説なのだろうか。ストーリーの展開、最後の落とし所、解説の村上龍さんの考察、何もかも想像力の足らない僕の想像を裏切ってくれない。そして禁じ手から結末までの急速感、登場人物全てを放り出して、その出来事だけで押し切ろうとしてる風にしか見えない。だいたいその時期に靴下? 作者は「無茶苦茶せつない小説」が書きたいらしいのだが、切なさなのだろうか、この小説にあるのは。パニックはあると思うけど。