どうしたのだろう、郎朗
好きなショパン「ピアノ・ソナタ第3番」から聴く。ゆっくりなテンポ。細やかに部分部分を、愛でているのは良く伝わってくる。「MEMORY」というアルバム・タイトルのように、どこも彼の思い出に満ちているのだろう。思い入れがあるのは分かる。
ただ、響きが平面的で、いつまで経ってもハッとさせてもらえない。テンポの溜めや、表情付けも、その部分だけ取り出せば美しいのだけども…。どうも聴き通すと印象に残らない。弾けてるだけに、もっと別世界を期待してしまう。
フィナーレ、音の粒が揃っていないように聞こえる。2本の腕で弾いてるんだなあ、という感じ。これなら1年かけてこの曲だけさらえば、何とか追い付けそうな思いを持ってしまう。
他の曲に期待。