テンシュテット/北ドイツ放送響のマーラー「交響曲第2番」
朝から聴く曲ではないなと思いつつも、昨日の「ドイツ・レクイエム」の感触が残っているうちに、と。
第1楽章を聴き進める。木管の表情はロンドン・フィルに似てる気がする。テンシュテットの作り方なのかも知れない。第1楽章には、曲自体に無器用なイメージがあるな。ザラッとした手触りで、言いたいことをガーッと言いまくり的な感じ。第2楽章から第4楽章にかけては、思ったよりもスムーズな流れがあって、取っ付きやすい。合唱が登場するまで、本当に一瞬のように感じた。最終楽章の真剣な表現も時間を忘れる。男声と中音金管(トロンボーンか?)だけで奏される昇って降りる箇所?、圧倒される。ここがこの演奏の山かな
このCD、名演としてよく紹介される海賊盤なのだが、変な録音。クライマックスでリミッターがかかるような感じ。ビリビリ来ることを期待していると、突如薄っぺらい音に遷移されてしまう。これが出てくる度に冷めてしまうのだ・・・。