2005-02-23 マゼール/ピッツバーグ響のシベリウス交響曲第7番 Classic この組み合わせでのシベリウスの交響曲では、第7番が一番成功しているかも知れない。美しいし、一貫してコントロールされた弦の響きは、決して単純でないこの曲を、最後まで分かりやすく聴かせてくれる。金管にも節度があって、破綻しない。素敵な録音だ。ただ、マゼールは金管の扱いに詰めが甘くはないか。歌に寄るわけでもないし、全体の響きに溶けこむわけでもない。どことなく素人臭い雰囲気が漂い、第2番だったりすると痛くて聴いていられない。けど、第7番なら大丈夫。トランペット、ホルンは全く目立たない。大丈夫。