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ポール・ダニエルのウォルトン「交響曲第1番」

ブライデン・トムソンの録音(Walton: Symphony No. 1; Varii Capricci)が僕のウォルトンのシンフォニー初体験だ。交響曲第1番、何度も聴いた。シャンドスは高いから何度も聴いて元を取らねばならないのだ。

今日はポール・ダニエルのナクソス録音を聴いている。この演奏、買ってからきちんと聴いてこなかったかも知れない。カップリングの「パルティータ」は聴いている筈だ。折り目正しい安全運転な記憶があるから。けれどシンフォニーのほうの演奏の癖や特徴は、今聴き直していても記憶にない。僕の中からは何も呼び起こされずに、順に僕にとって新鮮な表現(解釈が新しいという意味ではなく)がやってきて、とても楽しめている。僕はウォルトンの音楽が本当に好きだ。好き過ぎる!

ダニエルは意外に大柄な音楽をやっていて頼もしい。金管は豊かな響きを保って、時折バリバリと鳴る。フルートのブレスが聞こえる。弦楽器もピンと張った音色を繰り出していく。全員が一生懸命だ。イギリスのオーケストラにとってのエルガーの受け止められ方は良く聞くけど、ウォルトンはどんな位置にあるのだろうか。イギリス人に知り合いが居ないので確認はできないが、このダニエル達の集中した演奏からは何かしらの特別な感情が垣間見える(聞こえる)。緊張が途切れないのだ。金管が吼える時のトロンボーンが素敵だ。トロンボーンはこうでなくては、トランペットが安心できないよな。

こういう、何か巨大なものに立ち向かっていく音楽に、僕はすがりたい、あやかりたい。

家に帰ったら、他の録音を順に聴こう。

Walton: Symphony No1; Partita
Walton: Symphony No1; Partita
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