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フローラン・シュミット「サロメの悲劇」が聴ける貴重なチャンスが

フランスの作曲家のうち、フローラン・シュミットほど日本で冷遇されている作曲家は珍しいのではないか。ドビュッシーはピアノ弾きには欠かせないし、ラヴェルには熱心なファンが居る。イベール佐渡裕のデビュー盤で話題をさらったし、オネゲルも地道だが作品の紹介がされ続けていると思う。そんな中フローラン・シュミットは、オーストリアの作曲家フランツ・シュミットと間違えられたりしながら無視され続けている。大規模なCD店に行ってみても、彼のCDを見つけられることは稀だ。フローラン・シュミットの作品で一番演奏されているのは、おそらく「サキソフォン四重奏曲」だろう。次に「ディオニソスの祭」だろうか。しかしだ、彼の「サロメの悲劇」、「詩篇47」、「交響曲“ジャニアナ”」などを無視したまま、それら2曲だけを演奏して何になるのだろう? 「詩篇47」はジャン・フルネ東京都交響楽団に関わっている頃に録音を残してくれた。「詩篇47」については、前にもどこかで書いたことがあるが佐渡裕にぴったりの曲だと思う。元気なうちに是非振って欲しいものだ。「サロメの悲劇」のエスニックな旋律と荒々しいリズムは、日本人にもきっと受け入れられる。

と長く長く思っていた矢先に朗報が。

http://www.triphony.com/concert/20100320topics.php

東京は錦糸町すみだトリフォニーホールで毎年行なわれている「地方都市オーケストラ・フェスティバル」。今年は仙台フィルのプログラムで「サロメの悲劇」が取り上げられる。これは聴き逃せない。パスカル・ヴェロのプログラミングはやっぱり一味違う。

と、盛り上がってみても東京まで行く気力も財力もないのです・・・。