真山仁「ハゲタカ」
今月の初旬に、再放送していたNHKドラマ「ハゲタカ」の第1回を見た。これまでの僕の活動(?)とは全く重なり合いのない世界という感じで、好奇心と言うか、怖いもの見たさとでも言うか、不思議な気持ちがしていた。お金のことを知らなければならない切迫感は毎日感じている。「費用対効果」が何だ! 急にすいません。プレッシャーがあるからというわけでもなくて、お金のことからいつまでも逃げているわけにもいかないなというのが、ここ数年の間に溜まってきた感慨。そんなことを昔、糸井重里が邱永漢との対談で言っていた気がする。受け売りました。
この本、真山仁「ハゲタカ」(asin:4062753529、asin:4062753537)で描かれていることの殆どが、初めて知ることばかり。字面だけ読んで理解した気になっている。経済経済。いや、実際のところはきちんと理解できているわけではないと思う。もう一回読んでみたら、もう少し理解が進むかな。こういう世界がある、こういう世界で生きる人が居る、こういう苦しみの中で戦う人が居る、と想像できることは収穫だった。鷲津が背負っている業に比べれば、大したことないねこんな毎日。フィクションなのに、勝手に想像して比較して逃避した。ダメだなあ。
続編があるらしい。また買おう。