友人たちとの再会以後
今年に入ってからは毎日を楽しんでいる。実際、そう表現して全く間違いがない。「カラマーゾフの兄弟」を読み始めているし、体調が悪くても外出したい気持ちは薄れないし、楽譜も書き上げたし、関わっている事項が増えるのは愉快だし、moleskine*1も至極便利だ。
そう思えたり行動できたりする理由は何だろうと考えてみると、学生の頃の友人たちと年末に久方ぶりに再会したことがその理由なのではないかと思い当たった。彼らのうち一人は公務員であり、もう一人は一流企業の社員であり、もう一人は専門職だ*2。一人は人生を楽しみ、一人は子を育て「人生観が変わった」と言い、一人は家を建てながらも仕事に悩んでいる。そんな彼らを見ていて、彼らが今抱えていることや感じていることを、僕は通過してきたなと懐かしく認識してしまった。家は建てたことはないし、持っているものも収入も、彼らには到底及ばないけれど、僕は僕自身にとってそれなりに恥ずかしくない時間を送ってこれたらしい。
今、携わっている仕事は、なかなか他で味わうことのできない遣り甲斐を僕にもたらしてくれる。それに「僕でないと出来ないだろこの仕事」と思う瞬間も多々ある。収入は少ないけれども、こういう実感があり続ける限りは、僕はここに居ないといけない。そう思う。
ここに来て2年半。次の2年半は自信を持って僕が背負っていこう。そんな決意をしてしまっているのも、きっと友人たちと再会したせいだ。大きな仕事を細やかにやっていこうと思う。彼らに見せたいのはそういう僕だ。