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中川右介「カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折」

移動中にしか読めないが、ちょっとずつ読み進めている。ドライに事実を並べていくだけなのに、凄い威圧感のある内容。今、カラヤンウィーン国立歌劇場の芸術監督を降りたところを読み終えた。カラヤンが40代で同歌劇場の芸術監督になったことを改めて思えば、途轍もない計画性とチャンスをものにする才覚が突出していたのだろうなと思った。カラヤンほど自分の理想を実現するために躍起になれる指揮者が他に居ただろうか。