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つらつら

ダイアリーなので、何を書いても許されるだろう。あまり考えもせずに、色々と吐き出していく。

音楽を聴きながら音楽を考えるなんてことは、あまり感心できることではなくて、本来なら音楽のことを考える必要がなくなるほどに音楽に没入していかねばならないと思うわけだ。けれども僕が音楽を聴く時間となると殆どが通勤の途中・帰宅の途中に限られているわけで、そんな時間に没入し切ってしまっていては、会社にも辿り着けないし、家にも帰れない。ホームに電車が来たら乗らねばならないし、電車がホームに着いたら降りねばならないし、階段があれば上り下り、改札があれば定期を通したりICOCAを当てたりしなくてはならない。僕は音楽に没入していない。本当に没入していたら、立ち止まってその響きに浸らざるを得ないだろうから、クーベリックの指揮する「復活」を聴いていて、「凄いな!」と思っても、結局きちんと電車に乗って家に帰れているわけで、僕の感動はそれほど深くないのかも知れないと思ったりする。どうでもいい。

僕が何かに没入した経験と言って思い出すのは、矢代秋雄の「オルフェオの死」を買った時。とある書店で見つけて、その場で立ち読みして「これは買わねばならん」と買って、その店からどこへ行くでもなく歩きながら読み続けた。読み終えたのは小さな川に架かる橋の上だった。矢代の魂に触れたのだという実感に、僕は包まれていた。僕は僕だったということに気が付くのに時間がかかった。あんな没入の中で、音楽を聴いてみたい。

そう言えば随分と楽譜を書いていない。書かないといけないものがあるのに、手を付けてさえいない。悪い兆候。

机がかなり散らかってきた。これも悪い兆候。