再読中の本とインターネット
- 作者: 糸井重里,重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/15
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 244回
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僕は今の仕事に就いてからもうすぐ一年になるわけだが、これを機会に僕の中の色々な記憶を掘り出すために、かつて読んだ本をいくつか読み直そうと思っている。無駄なことなのかも知れないが、近道ばかり探していると何か大きな過ちを犯しそうな予感がするものだから。止むに止まれず、だ。
まずはインターネット関連。僕がインターネットを自宅で使えるようになったのが1998年で、まだ9年しか経ってないのかと驚いた今。会ったこともない人とメールで音楽の話をしたり、遠く離れた友人と掲示板でふざけたり、妙なハンドルネームでWEBチャットをしたり。その時に僕が感じていたインターネットの面白さのほとんどが、子供の頃に遊んだ糸電話の面白さと完全に被る。遠くを近くに。遠い場所が僕から見てどこにあるかが面白さの理由の大きな要素で、「九州」で働く友人であったり、「東京」に住む見知らぬ人と言う感じで、発信元がどこかが重要だった。
その頃にコンテンツとして面白いサイトはまだまだ数えるほどしかなく、ポスターのように情報が貼り付けられてあるものが多かったように思う。ペタッと。そんな中での「ほぼ日刊イトイ新聞」は目立っていた。「ほぼ日刊」の癖に毎日中身が追加されるし、読みたいコーナーが上に来たり下に行ったりと、まるで生き物のようなサイトだった。当時は毎日更新しているサイトなんて、新聞社のホームページくらいしかなくて*1、それらに比べると遜色ありまくりのデザインとテンションに僕は新しさと特別さを感じていた。「ほぼ日」は僕にとって、発信元の場所を気にせずに楽しめた初めてのインターネット・コンテンツかも知れない。メールより掲示板より面白い。それは遠くも近くもない。「インターネット」としか表現できない雰囲気。
そういうのを思い出したいのだ。
*1:記憶曖昧。