井上靖「風林火山」
- 作者: 井上靖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (98件) を見る
- 作者: 井上靖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (98件) を見る
諏訪頼重の死の場面が早々と訪れるのだが、僕が知っていたものと異なっていて、まずそれだけで違和感があって、それ以後の物語を懐疑的に読み進めてしまった。これは連載小説だったのだろうか、流れが感じられない。情景は豊かに語られるし、それなりな山場もあるのだけど・・・。同じ井上靖でも「孔子」を読んだ時の感銘は深かった気がするのだが、この「風林火山」は何とも奇妙な読後感だった。印象に残っているのは「は」くらいだろうか。
僕の中の新田次郎の「武田信玄」のイメージが強すぎるのかも知れない。それにしてもこれが今の大河ドラマの原作というのは、本当なのだろうか。