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中川右介「カラヤンとフルトヴェングラー」

カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書)

カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書)

読了。カラヤンも最初から成功者ではなかった、これは勇気を貰える事実だ。カラヤンが新技術へ関心を持ち続けた理由がエピローグで考察されていて、なかなか意外な切り口で新鮮。ただ僕は思うに、カラヤンの飽くなき新技術への情熱は、ベルリン・フィルに飽きられないための止むに止まれない衝動だったのではないかと。動き続けなければ、そのプレッシャーに耐えられない。そんな人間らしいカラヤンが、僕は好きだな。心情的にはフルトヴェングラーよりも、カラヤン寄りな僕。