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「Classic Cat」と考えのメモ

はてなブックマークで盛り上がっているこのサイト。

Classic Cat - the free classical music directory

見に行かせてもらったが、単なるリンク集だった。楽曲選定のバランスや演奏の質にまで気を配って構築されたものではないようで、少し脱力。クラシック音楽を無料でDLできるサイトを探して、このサイトのようなリンク集にする手間を考えれば凄いなと思うけれども。玉石混淆な状態で無料DLさせて鑑賞してもらった結果、「クラシックってこんなもんか」と思われないかと心配。

クラシックって、何が面白いんだろうな。僕はとても好きなのだけど。

クラシックの面白さは、聴き方に決まりがないことかな。「他のジャンルの音楽でも聴き方に決まりはありませんよ」と言われてしまいそうだが、クラシックはその中でも突出してると思う。「クラシック」と一括りにしてしまうには、あまりにも膨大な音楽作品が残されていて、それらも演奏家の手によって再創造されていて、決まった形というものが永遠に存在し得ない部類の音楽なのだ。いや、個人個人にとってのクラシックの「決まった形」がバラバラ、と言ったほうがいいかも知れない。

それでもクラシックを聴かない人にとってみれば、本当に疑問だらけの音楽な気もする。クラシックを聴かない人の精神状態になって色々考えてみる。ブラームスの「交響曲」を聴く。だいたい「交響曲」って何ですかって感じだ。「交響曲」って、日本語に思えない。よく作曲家の吉松隆さんが言ってるけど、「作曲家が交響曲と言えば、交響曲」ということなのだろう。複数の曲で成り立っているオーケストラで演奏される音楽作品、というのが一般的なところなのかな。それでもハチャトゥリャンの「交響曲第3番」のように、一つの楽章で出来ているものもあるし、オルガンだけで奏される「交響曲」もあると聞く。ブラームスの「交響曲」を指揮する指揮者が居る。だいたい「指揮者」って何してるのって感じだ。昔は、テンポを取る役目(リュリとか)だったり、マタイ受難曲を再演するメンデルスゾーンのような「オーガナイザー」的な立場だったり、奏者達の音楽的素養が低かった頃は「教師」でもあり、また音楽の方向性を指し示す「解釈者」でもあったようだ。そして今も、指揮者によって、音楽は変わっていく。ある指揮者は速い音楽を志向するし、別の指揮者はゆったりと演奏したりする。また、息を歌を感じさせる指揮者も居れば、前へ前へと進むように切迫感を演出する指揮者も居る。そして、だいたい「ブラームス」って誰なんでしょう。ずっと昔に死んでいるのに、なぜ今も大きな顔をして出てくるのか。美空ひばりやHIDEが亡くなりましたが、亡くなれば新譜も出ません。ビートルズが解散しましたが、再結成されなければCDは出ません。なのになぜブラームスは、今もコンサートホールに行けば聴けるし、CDも発売され続けているのか。

クラシックを聴かない人にとってみると、こんな感じでしょうかクラシック。考えまとまらない。あ、メモだからOK。