作曲家への思いシリーズ「バッハ」
これまでも色々書いているが、クラシック音楽が好き。まあ、出会いはワーグナー「タンホイザー行進曲」であったり、チャイコフスキー「スラヴ行進曲」であったり、ラヴェル「ボレロ」であったりするわけだ。これまで、色々な作曲家のことが好きになって、乱雑に聴き散らかしてきたのだけど、僕自身の嗜好を整理したい気になってきている。
とりえあず、今日はバッハで。バッハの何が好きなのだろう?
出会いは「ブランデンブルグ協奏曲」。コンサート会場でたまたま買ったCDが、それだった。パイヤール室内管弦楽団の録音。第5番が素敵だ、高級感溢れる感じで。その録音は、フルートがランパル、ヴァイオリンがジェラール・ジャリ。今思えば良い出会いだ。友人がクルト・レーデルの録音を貸してくれたが、パイヤールのほうが響きや音程の面で完成度が高く、意味不明に誇らしかった覚えがある。
そういう原体験のせいか、やはりクッキリしてて、音程の良い演奏が好きだ。というか、バッハはそういう演奏で再現して欲しいと思っている。そういう演奏から感じ取れる爽やかさ、バッハのそういうところが好きかな。
このところよく聴くのは「音楽の捧げもの」。録音によって、編成が違うのが面白い。これは演奏者の判断で決められているのだろうか。何にしろ、演奏によって耳が拾うパートが変化し、作品を多角的に理解できるように感じさせてくれるのが、楽しい。バッハを聴く時は、作品を開拓していくような楽しみがある。そんなとこかな。