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カラヤンの指揮姿

「英雄」を見る、聴く。カラヤンが歳をとっているせいもあるんだろうけど、第1楽章などはオーケストラ任せという感じ。音楽を作っている感じではなく、厳しい鑑賞者であろうとしているかのよう。第2楽章・第3楽章は、別作業してて音を聴いていただけだったのだが、第4楽章から画面を見ると、かなり熱い動きになっていてびっくりした! 第1楽章では1小節1拍のような振り方だったが、ここではほとんど拍通り振っていて、情報量も多い。優しい音色が求められるような場所でのカラヤンの眉毛にも注目。音を大切に大切に扱うような手の動きと共にそんな表情を見せられると、鳥肌が立つ。こんなカラヤン、見たことない。水をすくいとるような動きをしたと思ったら、まさに水のように透明感に満ちたフレーズがヴァイオリンからとうとうと流れ出す。この瞬間を見ること出来て、良かった。買って、良かった。ゴリゴリした弦楽器は素晴らしい。特にコントラバス全員のが激しさは恰好いい。これがベルリン・フィルだ! 最後にカラヤンの汗が落ちるのがハッキリと見えた。本物だ。吹きながら左手を離すライスター、顔を掻くコッホ、楽しい。