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テンシュテットの「ドイツ・レクイエム」

Sym 4/Requiem

Sym 4/Requiem

第一曲、優しい曲だな。こうまで静々と歌い進まれながらも、単調にならないのは伴奏のせいか? ソプラノへのフォーカスでも無く、ピラミッド的なバランスでも無いところが仕掛けかな? 良くわからない。男声の出来が良いのかも知れない。合唱がパートではなく、一つの塊として迫ってくる。男らしさ女らしさとかは要らない曲だと思うし、素晴らしい始まりだ。撫でるような弦の音色がとても素敵。抑えられているのに、一音一音には思いが込められたかのような表情の木管にも耳が行く。

集中力は呆気なく切れて、読んでいた「グレート・ギャツビー」(ISBN:4102063013)に意識が入っていた。第5曲、第6曲で耳が起きた。動きのある合唱は、ヒコックスが指揮した録音などでも感じられる雰囲気。これがイギリスの伝統なのかも知れない。女声ソリストの歌唱には感心。合唱の色に限りなく近い気がする。束か一本かの違いだけ。男声ソリストだけが浮いているように聞える。男声合唱の一歩引いたような取り組み方のほうが好きで、適当と思えるのだが・・・。けどテキストの内容にもよるかも知れない。男声ソリストが現世の出来事や苦しみを歌っているのならば、これで良いと思う。

マーラーはこの曲を聴いたのだろうか? もちろん聴いただろうな。どこかしら、マーラー交響曲での合唱と管弦楽との遣り取りを彷彿させる。ブラームスのほうが先だけれども・・・。ブラームスがこの手の作品をもっと作っていたら、マーラーのやることは殆ど残っていなかったかも知れない。なんて、検証もせずに適当なことを言う。

明日は、第3曲から改めて。