クラシックを
書きながら考える。
クラシックは分かりにくいと思う。
「クラシック」という名前が分からない。語源を聞いても分からない。作曲家が分からない。ずーっと前に死んでる人が多いらしいが、死んでるのに何してるのか分からない。指揮者が分からない。意味が分からない。交響曲が分からない。第5番がいっぱいあるのが分からない。
僕はクラシックが好きなのだけど、その面白さを表現できないでいる。せめて彼女くらい、熱烈なファンに仕立てあげたいと思っているのだが、計画は停滞中。斎藤秀雄は言った、"分からないで面白いということは、無いですね"と。
クラシックのベスト盤が売れているらしい。有名曲の触りを100集めたもの、有名ピアノ曲を100集めたもの、などなど。これを聴けば分かるのか?
僕がクラシックを聴くようになったきっかけは、シンプルにラヴェルの「ボレロ」のおかげ。何度も聴いているうちに好きになった。メロディ二つだけだから、覚えるのは早かった。
aikoが好きだとする。何が好きか。容姿、声、旋律、詞、雰囲気、ライブ。クラシックは? 例えば、仲道郁代が弾くショパンのバラードのライブ、滅多に無さそう。aikoが一人で持っている要素、これを兼ね備えたクラシックって・・・。
絵を見て楽しむとする。ピカソが好き、それは常にピカソが相手。佐伯祐三が好き、それも佐伯が相手。デザインや、イラストも同じか。
本が好き。ミステリが好き、ファンタジーが好き、歴史小説が好き。これ、クラシックの楽しみ方に近いかも知れない。
考え、止まった。