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「TRANSMUSIC 対話する作曲家」

昨年も足を運んだ「TRANSMUSIC」に今年も行ってきた。

http://www.suntory.co.jp/news/2008/10075.html

理屈を捏ねる作曲家が苦手だ。精神とか、深層心理とか、超感覚とか、説明しているのかしていないのか分からない曖昧な言葉で作品背景を語られるだけで、僕は防御に入ってしまう。第1部の望月京トークを聞きながら、自分がどんどん偏屈になっていくことが分かる。岩村原太の落ち着きのない喋り口からは謙虚さが感じられて、微笑ましかった。

望月京という作曲家が持て囃される訳が、僕にはあまり理解できないのだけど、今日も退屈だった。指揮者・演奏者は熱演だった。現代の音楽は生演奏でないほうが、普通に受け取れるかも知れない。音だけに集中できれば、響きの推移や、音の連なり方が予想できないから。生演奏だと指揮者のアクションや、演奏者の息遣いで、変化が訪れることが予想できてしまう。今日は音楽と照明とのコラボレーションだったのだけど、どうせなら演奏者はずっと影の中に追いやっておいて、響きと光だけで構成したほうが良かったのではないかと思う。