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ディーリアス「海流」

Delius: Sea Drift/Songs of Farewell/Songs of Sunset

Chandos (1994-03-15)
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ディーリアスの「海流」を聴く(asin:B000000AT3)。涼やかな管楽器の音色に始まり、流麗な旋律が次々と継がれて朗朗たるターフェルの歌が導かれる。ここまでで既に穏やかな感動に満たされてしまった。ヴァイオリンのソロが絡む。バリトンと合唱が呼応しあう。変化に富んだ響きが湧き上がり、尽きることがない。そしてどこか懐かしさを湛えてもいる。詞のテキストはホイットマンの「草の葉」だと言うから、ヴォーン・ウィリアムズの「海の交響曲」と同じだ。イギリスの作曲家が書いた海や水をテーマにした作品は、驚くほどの深みを保持しているように思える。

この作品はいつどこで初演されたのだろう? ディーリアス自身はフランスに居を構えて作曲を続けていたらしいが・・・。また調べてみたい。

あさのあつこ「ラスト・イニング」

ラスト・イニング (角川文庫)
あさの あつこ
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今朝の電車であさのあつこラスト・イニング (角川文庫)」を読了。最近の「バッテリー」の安売り感にはちょっと敬遠気味。映画化もドラマ化もされたし、最近は漫画もあるという。随分冷めてしまった。けど、出れば買って読んでしまうのだよな・・・。今回の「ラスト・イニング」は、児童書にしては難しい漢字が多いのではないかと要らぬ心配をしてしまった*1

登場人物の一人、瑞垣には以前から感情移入してしまう。理由は分からない。今回はかなりの分量で瑞垣の気持ちを辿ってあり、満足。それにしても、瑞垣、門脇、海音寺を見ていると「こんな中学生居ないだろ」と思う。けど、「こんな人間は居る」と思える。今の中学生はこうなのかも知れないな。

*1:「打擲」とか「鵺」とか。