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マゼールとベルリン・フィル

Symphony 8

Symphony 8

昨日、マゼールベルリン・フィルが組んだブルックナー交響曲第8番を買う。前々から気になっていたものだし、安かった(¥830!)し、体調の悪い自分自身を励ます意味も込めた。

ベルリン・フィルの音はいいな。この曲を初めて聴いた時のオーケストラもベルリン・フィルだった。その録音はマゼール盤の30年以上前に録音されたにも関わらず、両盤には少なくない共通因子のようなものが含まれていて、オーケストラの個性と言うものについて考えるきっかけになった。マゼール盤は少し安易に流れてしまうきらいがあるにしろ、この曲の魅力を表現するのに致命的なほどではない。

ダンス・ダンス・ダンス

昔に読んだ時は、もっと雰囲気を楽しんでいた気がする。何がなんだかよく分からない霧の中を、迷いながら進むみたいに…。冒険的。ここ数日読んでみて、とても具体的なことを表現していることに気付く。より生活を感じる。言葉の一つ一つが生々しい感触をもって、これまでの僕の記憶を揺さぶっていく。怖い時間だ。

シューリヒトのブルックナー

ブルックナー:交響曲第9番

ブルックナー:交響曲第9番

マゼールの流れで、シューリヒトのブルックナーを聴く。オーケストラはウィーン・フィル

聴けば聴くほど、つかみどころのない感慨が残る。とても平面的に感じられると思えば、凄く奥行きがあるようにも聞こえてくる。一枚の絵を色んな方向から見せられてるような。絵は風景画だ。緑色の丘が見える。雲は多いが優しく漂っている雰囲気。遠くから見ると上質な水彩画かと思うが、近付くと意外にゴツゴツとしたタッチの油絵。キャンバスの表面のザラッとした感触が、見ているだけで感じられる。色んなオブジェクトがあり、それぞれの境界は縁取りをしたかのようにはっきりと主張が見える。全体に目をやっても、細部だけを見ていても、それぞれに発見がある。そんな演奏。