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ルービンシュタインのピアノ

意味がなければスイングはない」を読んでから、聴こうと聴こうと思っていたルービンシュタインのピアノを聴く。

ショパン:ポロネーズ全曲

ショパン:ポロネーズ全曲

持っているのは海賊盤なのだと思うが・・・、ご容赦。かつて聴いた時は、ペラペラとした音色が受け入れられなかった僕。歌謡性は乏しいと感じたし、詩情的な雰囲気からも遠いと思い込んでいた。けれど今回聴いてみて、この滑らかでくすんだ響きは途轍もない個性だと思えるようになっていた。「この音を出すのは難しいだろうな」と思っているうちに、その響きに馴染んでいる自分を見つける。あんなに個性的な性格だったピアニストだけど、鳴る音楽は人間的なものの存在を感じさせない。琥珀、それも色の薄い琥珀を連想した。よく分からないけど。

ポロネーズの中では「第1番」が好きだな。弾むリズムばかりを強調するスタイルの演奏の少なくない「ポロネーズ」だけど、ルービンシュタインの弾くピアノにはもっと節度のある大人っぽさがある。

村上春樹ルービンシュタインの弾くシューマン「謝肉祭」を評価していた。次の機会には手を出してみたい。