アルフレッド・リード「オセロ」
僕は、リードの作品の中では「オセロ」が一番好きだ。作り物でない悲哀が感じられる稀有な作品。シェイクスピアを題材にした音楽作品で、ここまでの内容を持ち、かつポピュラリティを獲得しているものは、管弦楽曲含めてもそれほど無いと思う。残念だが、僕が大好きなウォルトンの一連のシェイクスピア映画音楽よりも、強い感情表現があると思う。まあ、映像につける音楽と、文学作品に喚起されてそのままに昇華された音楽とは、自ずとして違いが出るものだけども。
ところで、金聖響がシエナ・ウインド・オーケストラでアルフレッド・リード作品を演奏するらしい。曲はこのような内容。
音楽祭のプレリュード
エル・カミーノ・レアル
オセロ
春の猟犬
ジュビラント序曲
パンチネルロ
アルメニアンダンスPart.1
アレルヤ!ラウダムス・テ ほか
濃い・・・。てか、これだけ盛り込んで演奏可能なのか、スタミナ的にw
金さんも「オセロ」を褒めている。珍しく、気持ちがシンクロしたw
その中でもひときわ僕の目と耳を奪ったのがOthelloでした。シェイクスピアのオセロを題材にした曲ですが、見事ですよ。素晴らしい作品です。オーケストラアレンジでもやってみたいと思いますねぇ。秀逸な作品です。
金さん、オーケストラアレンジが出来るのか! これは意外だ。ぜひぜひ、着手して欲しいものだ。リードにはオーケストラ作品の吹奏楽アレンジがいくつかあるので、それらの傾向から、リード自身が求めたかも知れないオーケストラの響きを再現することが出来るかも。これ、素敵なプロジェクトになりそう。