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昨日書いたこと

NHKがどうのこうのと書いたが、なぜそんなことを思っているかと言うと、NHKの音響効果の仕事ぶりが面白くないから。

最近のドキュメンタリーや教育番組では、出所のはっきりしてる曲が使われすぎな感じがする。例えば、昨年末ある番組で職人が仕事をする場面が出たのだが、その背後では「新選組!」のある曲が使われていた。大河ドラマ放送終了から1年程度経過したばかりで、今使おうとする意図が分からない。というか、この正月の時代劇で、同じ音楽が流れていた。あと、ある教育番組で日本的な情景を流す場面では、「おじゃる丸」の曲が使われていた。とまあ、かなり陳腐、そして短絡的。「新選組!」にしろ、「おじゃる丸」にしろ、それぞれの音楽はそれぞれのドラマ、アニメを体現しているものであり、その音楽が流れることで、映像イメージまでも視聴者に喚起させてしまうものだ。全く異なるものを描く番組でそういうものを使っている事実から、「それらしいから」「使いやすいから」と軽々しく転用されたかのような印象を受ける。

NHKが作る・作らせる曲のレベルは落ちてきてはいないと思うが、曲の使い方のレベルが落ちてきているのだ。曲を書くのは「作曲家」、曲を使うのは「音響効果」、と勝手に役割分担させているが、これは正しいのだろうか? 最近のNHKを見ていて感じるのは、番組が描こうとする主題そっちのけで、音響効果がステレオタイプに「こういう泣きのシーンにはこれ」「ああいう盛り上がるシーンにはあれ」と、映像の一部分を切り取っては安易に音をはめ込んでいるのではないかという疑問。音が必要な箇所と、そうでない箇所の見極めも甘い気がしている。

暫くNHKを見てから、また書いてみよう。

とは言え、民放に比べれば遥かにマシなのだけども・・・。