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クラシック音楽鑑賞事典

クラシック音楽鑑賞事典 (講談社学術文庫)

クラシック音楽鑑賞事典 (講談社学術文庫)

この本に掲載されている曲を全部聴こうと決めたのは、いつだったか。この文庫、買った当時の価格で何と2,000円もする。厚みもかなりのものだ。第1刷の発行が1983年とあるが、中身が世に出たのはもっと前らしい。冒頭に置かれた「序にかえて」を見ると、1975年刊の角川文庫版の「名曲をたずねて」につけられた、とある。内容の更新は第1刷までにも行なわれているのだろうが、文章なり曲目なりが古めかしいのはその辺りに要因がありそうだ。例えば、ソナタ=奏鳴曲、スケルツォ諧謔曲、バラード=譚詩曲、と言った具合。マーラーなどの知名度は低かったらしく、交響曲で取り上げられているのは第2番「復活」のみ。なのに、ショスタコーヴィチ交響曲は9曲も紹介されていて意図が読めない。学生運動の時期か?

この本を買って以来、聴いたものには目次の曲目のところに"["の印を付けていっていた。この作業、最近は疎かになっていたけれども。そして久々に目次を見返してみて、聴いたものが増えているか確認をしてみる。意外に増えていない。それは僕が管弦楽曲を中心に聴いていて、室内楽曲や器楽曲をあまり聴けていないせいだ。モーツァルトベートーヴェンシューベルトシューマンブラームスなどの大作曲家たちは、室内楽曲・器楽曲も多数遺しており、この本ではそれらを丁寧に紹介しているのだ。ベートーヴェン弦楽四重奏曲など、ほぼ全てが掲載されている。ブラームスの掲載曲の半分以上が室内楽曲だ。まだまだ僕が知らない世界があるかと思うと、ワクワクしてきた。