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シューリヒトのブルックナー

ブルックナー:交響曲第9番

ブルックナー:交響曲第9番

マゼールの流れで、シューリヒトのブルックナーを聴く。オーケストラはウィーン・フィル

聴けば聴くほど、つかみどころのない感慨が残る。とても平面的に感じられると思えば、凄く奥行きがあるようにも聞こえてくる。一枚の絵を色んな方向から見せられてるような。絵は風景画だ。緑色の丘が見える。雲は多いが優しく漂っている雰囲気。遠くから見ると上質な水彩画かと思うが、近付くと意外にゴツゴツとしたタッチの油絵。キャンバスの表面のザラッとした感触が、見ているだけで感じられる。色んなオブジェクトがあり、それぞれの境界は縁取りをしたかのようにはっきりと主張が見える。全体に目をやっても、細部だけを見ていても、それぞれに発見がある。そんな演奏。