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バックス「交響曲第4番」

Arnold Bax: Symphony No. 4; Tintagel

Chandos (1992-07-29)
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バックスの交響曲をきちんと聴くのは初めてだと思う。このCDの指揮者であるブライデン・トムソンの名前は、ヴォーン・ウィリアムズの「海の交響曲」を偶然に取り寄せて買って知ったのが最初で、もう15年以上前のことだ。その頃からトムソンが指揮したバックスの交響曲集は定盤化していて、「金字塔」みたいな表現で、何かの雑誌で紹介されていたように記憶している。

で、聴いてみた。これは即効的に感動に至ることの出来る作品ではないな、と冷静な僕。並録されている交響詩「ティンタジェル」のほうが耳に残る主題があり、起伏の振幅もあり、吸引力が強いと思った。交響曲のフィナーレの最後は盛り上がっていくので、演奏会には向いているのかも知れない。さて・・・。聴き方としては邪道なのかも知れないが、これからしばらくBGM的に繰り返し繰り返し聴いてみたい。とりあえず携帯のプレーヤーに取り込んでおく。

山尾敦史さんの「ビートルズに負けない近代・現代英国音楽入門」のバックスの項を久々に読み直してみた。第二次大戦後まで存命だったという印象がなかったので、まずそこに驚きつつ、「無骨」、「覚えられるメロディがない*1」「特有の音楽語法」などの言葉が目に入って、今日すぐに曲に入れ込めなかった自分に安心。そしてバックスの人となりを改めて知ることが出来たのが嬉しい。ちょっと作品の受け取り方も変わるかな・・・。