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崖の上のポニョ

良いタイミングがあって、「崖の上のポニョ」を見てきた。この段階で「傑作」と言い切ることができる即効性はなかったように思うけど、楽しめたし、今も映画の感触をひきずっていて、それが心地よい。僕はこのファンタジーを好意的に受け止めました。好き! そして暫く、考えたり思い出したりして楽しむことにする。

千と千尋の神隠し」みたいに、はっきりと「作り事」と分かる装置(?)が用意されていない分、批判を受けやすそうだなと思った。主人公の5歳の男の子が父母を名前で呼んでるとか、母の車の運転がひどいとか、津波が来てるのに子供を置いて家を出るのが非常識だとか、捏ねられるところは色々ある。けどまあ宮崎駿が「子供向け」と宣言しているのだから、例えば「プリキュア」を観るように観ることが出来ると楽しめるのかなと。ひどい例だw ところでふと思ったけど「プリキュア」とか「ポケモン」に対して、映画批評家は何か書いたりするのかな。

あとは次観るときの自分のためのメモ。

  • ポニョが波の上を走る部分が楽しい。ワーグナーの「ワルキューレ」っぽいらしい。自分はドリーブが書いた「シルヴィア」を連想した。同じことか。
  • しかし、ブリュンヒルデてw 火の中で眠るブリュンヒルデを起こすのはジークフリート、洪水の朝に眠っている宗介はポニョに起こされる。ブリュンヒルデの周りを火で囲んだのはヴォータンだっけ? 崖の上の家の周りに結界を張ったのはポニョ。
  • ポニョがやってきたから津波がやってきたのだろう。トキさんもそう予言している。だからポニョが居ないところでは、津波はないのだと思う。津波と洪水は関係ない気がする。
  • リサが宗介を残して家を出たタイミングでは洪水は起こっていない。車が通れるし。
  • 大きな月が浮かぶ海での小金井丸をグランマンマーレが助けたように、町の人々も彼女に助けられているのではないか。
  • 洪水の水位が宗介の家の1階の床と全く同じなのには、フジモトやグランマンマーレの意図が感じられる。ここからが試練なのかな。
  • 洪水の場面の極端な水没っぷりは、パンダコパンダの「雨ふりサーカス」そっくりだ。「雨ふりサーカス」では汽車の煙が水の中でもモクモク出てたけど、今回は洗濯物が愉快だった。
  • 半魚人状態のポニョは、「千と千尋の神隠し」に出てきそう。