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シューベルトを聴く

シューベルトには疎くて、手元にもそれほど録音が揃っていないことに気付いた。買ってすぐに聴いて以来、あまり取り出してもいないものが多い。あまり好きじゃないのかな、僕はシューベルトが。ワルター/コロンビア響の「ザ・グレイト」、宇野功芳さんの本に影響されて買ってみたものの、全部で3回も聴いていないと思う。一番聴いたのはカール・シューリヒト/ウィーン・フィルの「未完成」かな。

そんなではいけないだろうと、BOXセットの中に埋もれているものを探してみたりしながら聴いていこうと思う。今日はウィレム・メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウの「未完成」と「ザ・グレイト」を取り出してみた。

Maestro Appassionato

Maestro Appassionato

「未完成」はテンポのため方が面白くて一気に聴いてしまった。アイデアの意図はよく分からないけど、表現意欲はビシビシと伝わってくる。ピリオド的な考え方で聴けば間違いだらけなのだろうな。この頃の弦楽器はガット弦だろうか。もしそうだったら、現代のピリオド的な考え方でスチール弦を奏するスタイルよりも、ずっとピリオド的だよなと思う。ガット弦からスチール弦に変わって行った歴史がまとまったような史料はないものかな。オーケストラで言えば、奏者の自主性で段々と変わって行ったのか、それともオーケストラ運営側が旗を振って一気に入れ替えたのか、どっちなのだろう? ソリストではどうだろう?

「ザ・グレイト」では、第2楽章のチェロが素敵だった。オーボエと絡むところとか。「ザ・グレイト」って「未完成」に比べると、どこか余所行きな雰囲気が感じられる。曲としての安定感が少ない感じもする。ハーモニーが絨毯のように敷かれる「未完成」と比べると、「ザ・グレイト」には休符が多い印象。「ザ・グレイト」は、音の処理の仕方や間の取り方で個性を出しやすそうだな、と。実際はどうなのかな。スコアを見比べてみたいところ。

「ザ・グレイト」の第3楽章を聴いていて、リストの交響詩前奏曲」を連想してしまった。管楽器の重ね方とメロディの動きが良く似てる。これもそれぞれのスコアを見てみたいな。