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作曲家への思いシリーズ「ウォルトン」

ウォルトンが好きだ。最近全く聴かないけれども。出会いは、某大学吹奏楽部の某曲。演奏したくて、某所で押し切って指揮をした思い出の曲。深め切れなかった反省もあるが、若気の至りということで。今ならもう少しまともな合奏と、演奏ができるような気がするのは、はっきり言って思い込みだろう。

ウォルトンの何が好きか。やはり、あの旋律。「スピットファイア」のプレリュード、「リチャード三世」のフィナーレ、まあ有名どころで行進曲「王冠」。ベタに滔々と流れ続けるウォルトンの旋律は、セレモニーに最適。

ただ、僕の場合のウォルトン初体験は、ミュートしたホルンとか、音を割ったトロンボーンとかが出てきたりする曲だったので、単に旋律で押し切られるような曲だと、物足りなさを感じるかも。あと、歌い込む旋律ではなくて、段々と音を積み重ねてクライマックスを築くような曲でもあった。だから上で挙げた曲よりも、「交響曲第2番」「ヴィオラ協奏曲」「協奏交響曲」などに思い入れがある。あと某曲と。

響きに穴がないところが好きだ。ウォルトンは結構ガリガリと、音の隙間を埋めていっている。安心してシンフォニックな響きに浸れる。そういうところにズルさを感じないわけではないが。

それから、彼が作曲を独学で学んだという事実かな。所謂、アカデミックな作曲技法にコンプレックスを持つ僕としては、励まされる存在なのだ。「ファサード」を書いたのが20歳、「協奏交響曲」を書いたのが25歳、「ベルシャザールの饗宴」を書いたのが27歳。すげぇ、出遅れた。何にw