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森絵都「子供は眠る」

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

これに収録されている「子供は眠る」を読み終えた。

あさのあつこさんといい、森絵都さんといい、なぜ女性は少年を描くのか、描けるのか。不思議でしょうがない。特にこの作品には、女性は一人も出てこないのだ。ここで描かれていることの空気感は、僕も浸ったことがある。

女性は、子供でも大人でも、世界を見る目は同じなのかも知れない。少年を観察する目が、子供の頃も今も変わらず続いていて、この小説のような形で昇華できるのかも知れない。かも知れない、ばかり。女性は不思議だ。

この作品には、キーになる音楽が登場する。作品世界の展開上、意味を持つ要素なのなら、もう少しこの音楽に特化したエピソードがあっても良かったような気がする。もちろん、この音楽である理由があると思うので、もう少し受け止め方を考えたい。シンプルに考えれば、そういうことになるのだろうが・・・。