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ヒンデミット:交響曲「画家マチス」

昨日はヒンデミット交響曲「画家マチス」ばかり聴いていた。

この曲にはまっていた時期がある。京都大学交響楽団定期演奏会で取り上げた際に、人に誘われて聴きに行った時期。京大オケのサイトで調べてみたら1996年だった。

この曲の響きの美しさが好きだ。星の数ほどあるクラシック音楽の中でも、特別な煌きがあると思う。ヒンデミットという作曲家の作品によくあるポリフォニックな作りが、この曲では技巧的なものに走り過ぎないで、歌の要素と固く手を繋いでいる。最後のハーモニーを導くまでの過程が本当に愉快なのだ。

ヒンデミットの作品を聴いていて私は、時に音の細かい動きが無機的に感じることがある。音楽に乾いた隙間が見えるような気がする作品がある。例えば彼の吹奏楽作品などは特にそうだ。けれど「画家マチス」にはそういう瞬間がないのだ。

この曲は特別だ。演奏の良し悪しで影響を受けて魅力が軽減するほど弱々しい作品ではない。奇跡だと思う。

Mathis Der Maler / Symphonic Metamorphoses

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サヴァリッシュ時代のフィラデルフィア管は好き。と言うか、サヴァリッシュが好きなのだ。

ヒンデミット:交響曲「画家マティス」
ケーゲル(ヘルベルト)
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持っているのは徳間から出ていた廉価盤。

濃厚な動きを伴う弦楽器が素敵。