シバの女王ベルキス
Ottorino Respighi: Belkis, Queen of Sheba/Metamorphoseonposted with amazlet at 10.03.23
Chandos (1992-10-28)
売り上げランキング: 5208
Ottorino Respighi: Belkis, Queen of Sheba/Metamorphoseon
posted with amazlet at 10.03.23
Chandos (1992-10-28)
売り上げランキング: 5208
- 指揮:ジェフリー・サイモン
- 管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
レスピーギのバレエ組曲「シバの女王ベルキス」である。私的に吹奏楽編曲で一度は演奏してみたい曲リストを作るとすると、10位以内は確実。その「シバの女王ベルキス」の録音も、今でこそ大植英次や飯森範親やウラディーミル・アシュケナージの録音があるが、長らくこのジェフリー・サイモン/フィルハーモニア管弦楽団の録音しかない期間が続いた。日本国内で一番売れたシャンドスのCDと聞いたこともある。なのでこの演奏が体に染み付いているという人は少なくないことだろう。かく言う私も初めて買ったシャンドスのCDは・・・、と考えてみたら、初めて買ったシャンドスのCDはブライデン・トムソン指揮のRVW「海の交響曲」だった。なので、おそらく2番目に買ったシャンドスのCD。
今、サイモン/フィルハーモニア管の「シバの女王ベルキス」を改めて聴き直してみて思うのだが、色濃いファンタジーのある演奏だ。第1曲の「ソロモンの夢」で一気に妖艶な世界に引き込む様。これが後発の録音では聞かれない個性。これがなければ淀彰や小長谷宗一は吹奏楽編曲をしなかったのではないかと思うくらいだ。第2曲と第3曲を入れ替えたり、その意図が汲み取り切れない部分があったりもするが、それも含めてこの演奏の私への刷り込まれ具合は深い。カップリングの「メタモルフォーゼン」も素敵だ。この曲も吹奏楽編曲されたはず。
このCDを買うために3,000円近くも出費していることを思い返すと、「CHANDOS 30周年記念BOX」のお得感は凄いな・・・。家にはCDが2枚あることになるが、どちらもずっと持ち続ける。