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清々しく聴くことが出来るフンメルの「ミサ曲」

Mass in D Major Op 111 / Mass in B-Flat

Chandos (2003-01-21)
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フンメルの経歴を改めて調べていたら、「クラシック音楽作品名辞典」ではこうあった。

ウィーンでW.A.モーツァルトの家に2年間住み込んで学ぶ。

そう言われてみると、フンメルの端正な作風はモーツァルトに近いかも知れない。「CHANDOS 30周年記念BOX」に含まれている彼のピアノ協奏曲を聴いた時、「モーツァルトニ短調の協奏曲が好きなら、きっと大丈夫」と書いたが、今回の「ミサ曲」では、健康的なほうのモーツァルトらしさが漂っているように思える。とても流麗な音楽が次々と登場して、どんどんと聴き進められた。

私の中で「ミサ曲」と言うと、J.S.バッハの「ミサ曲 ロ短調」がまず第一に思い浮かぶ。それはフランス・ブリュッヘン/18世紀オーケストラの生演奏に接しているせいで、私の中の「ミサ曲」のイメージも大バッハの荘厳さが中心なのだが、今回聴いたヒコックスの録音のおかげで「ミサ曲」のイメージの幅が拡がったように感じている。こんな清々しい「ミサ曲」があってもいいわけだ。もしかするとまだ聴いたことのないモーツァルトの一連の「ミサ曲」、フンメルで聞かれるような清々しさを湛えているのかも知れない。フンメルを聴いてからモーツァルトを聴いてみようと思うのも妙だが・・・。