Profile Archive

| 作編曲 | Music | Classic | Jazz,Inst. | Pop,Rock | Soundtrack |
| | メモ | 呟き | テレビ・映画 | Hatena | 未分類 | 購入CD | 購入本 | 購入DVD |

小泉文夫「音のなかの文化―対談集」

以前、古書店で手に入れた小泉文夫の対談集を読み進めているところ。

小泉文夫」という名前は知っていても、氏の著作に接するのは初めて。

対談集ということで、話す相手ごとにテーマがどんどんと入れ替わっていって面白い。対談の相手は下記のような面々。

各所で小泉文夫が言っているのは「音楽はコミュニケーションだ」ということ。今でこそよく聞かれるフレーズだけれども、今から20年以上前に亡くなっている小泉氏が言葉にしていた頃は、まだまだ新鮮に響いたのではないかと思う。

小泉氏の言葉で特に印象的な部分をメモ。

演劇でも音楽でも、切符を買ってステージを見るというあのシステムは、資本主義から出てきたものですね。つまりお客さんには平等の角度で、平等の距離で、同じものを提供しなきゃならない。お客さん自身は逆に、いびきをかいても騒いでもいけない。ほかの人に迷惑になるから。その条件づくりが資本主義の演劇や音楽会にどうしても必要だ。これが本来の人間的コミュニケーションとしてのパフォーマンスをダメにしちゃった、大きな理由だと思うんですね。