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「引き出しが多くない時に人は怒る」らしい。

はてなブックマークで、バナナマン・設楽が発した言葉を紹介しているエントリが人気になっている。目が止まる部分はここ。

「人はね、自分の引き出しが多くないときに怒っちゃうんだって。『そうした問題には、こうした方が良い』っていう経験が無いと、人は怒ってしまう。だから、そういう(至らない)若手がいても、『あぁ、なるほどな。俺もそうだったな』って思えて、それをちゃんと解決に導いてやることができれば、怒らないんだよ」
「だから、経験がいっぱいある人は、怒らなくなる。そうやって人は、丸くなっていくんだよ」
「自分のやり方が一つしかない人は、それからハミ出たことをやる人に『テメェ!何やってるんだ!こういう時は、こうしろ!』って自分のやり方を押しつけて、強引に自分流にもっていこうとする。でも、別のやり方があるって知っている人は、『あぁ、こういうやり方をしているのか。だったら、こうしてみろよ』って、怒らずにアドバイスできる」
バナナマン・設楽 「後輩を叱る/叱らない先輩の違い」 | 世界は数字で出来ている

今、僕が人間関係で悩んでいることについて。

僕の悩みの種の「彼」は、僕のことを全く把握出来ていないらしい。「彼」は外部からの大きな圧力が生まれるまでは僕に関心を持とうとしてこなかったし、関心を持ち始めたら持ち始めたで、自身の得意分野でないせいかイニシアティブを取られまいとする態度を明確に出すようになった。こちらはそんなに意固地になっているつもりもないのだけど・・・。

僕の周囲には色々な取り組みがあるが、僕の目の前のことは、多くの人を巻き込みにくい側面が強い。“受け渡し”的な枠組みを構築しにくい。というか、“隔絶されている”と表現したくなることがある。けれどそんな孤独を理由に、歯車を止めるわけにはいかないという悲壮な決意だけが僕を支えてきた。「彼」から僕への厳しい態度も、そういうところに原因があるのだろう、と朧気ながら考えていた。「彼」から見ると、動きは見えるが、中身が見えない。「彼」は僕に関心を持とうとしてこなかったから。そして「彼」の目につく部分については、「彼」の中で大事にしている成功体験があるものだから、提案・示唆することができる。けれど今、「彼」が成功した時代からは様々なことが変容していきているのも事実だ。そして、解決方法を見失った「彼」は怒るしかないのではないか。バナナマン・設楽の言う「引き出しが多くないとき」に肯いてしまう。

上記のエントリのブックマークコメントの中に印象的なものがあった。

『人間が怒るのは恐怖が根底にある』とデマルコの『デットライン』に書いてあった。自分のコントロールできない出来事があり、自分がそれによって害を受けそうだと恐怖を感じた時に、人は怒る。

そう、「彼」は僕の何を怖がっているのだろうと思ったことがあったのだ。妬み、嫉み、恐れ。そういう理屈ではない何かがあるのだろう。あの執拗さを理屈では説明できない。今は僕も恐怖の中にある。けど、怒る状態に感情をシフトはしない。出来ない。