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意外に雄弁なグレインジャー

Percy Grainger Edition, Vol. 1: Orchestral Works

Chandos (1996-11-15)
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「小曲」「情緒的」。僕のパーシー・グレインジャー作品のイメージは、その二つ。これはきっと僕自身の中で咀嚼できている彼の作品が、「岸辺のモリー(Molly on the Shore)」と「ロンドンデリーの歌」のアレンジだけだからだ。ふと思い出したけど、ブリテンが演奏したグレインジャー作品集を数年前に買ったのに殆ど聴いていない。ダメだな。今日はこれを聴く(asin:B000000B03)。

こう改めてまとめて聴くと、響きに曖昧さのないオーケストレーションをする作曲家という印象がついた。横の旋律線の揺らぎで歌うのではなくて、ハーモニーをしっかり鳴らして並べていく。装飾的な仕掛けが数多く配置されていることも分かり、飽きさせず聴かせる。攻撃的な音形を奏でる金管楽器も耳に残る。とても雄弁だ。こういう印象が残るのは、ヒコックスの演奏だからこそなのかも知れない。ヒコックス・・・。

グレインジャーのWikipediaでの内容を読み返していると、なかなか起伏に富んだ内容で面白かった。グリーグの「ピアノ協奏曲」の演奏者として名を馳せたことは記憶していたが、シュトックハウゼンデューク・エリントンという名前まで出てくるとは・・・。これからもっと消化されれば、まだ何か発見があるかも知れない。今は、そんな作曲家というイメージ。

ブリテンの演奏も取り出して聴くぞ!