ルイ・ロルティの弾くショパン「エチュード」
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Chandos (1992-10-28)
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- ピアノ:ルイ・ロルティ
携帯電話のプレーヤーに取り込んでおいたので2度ほど聴き通した。この作品を聴き通すこと自体、僕にはあまりなかったせいで感想が出てこない。手元にあるショパンのエチュード全集は、このロルティ以外ではヴァーシャーリしかないのかも。
「エチュード」と言えば、通っていたピアノ教室を思い出す。僕よりも少し年上の生徒が「木枯らし」や「革命」を弾いていた。僕は弾きたいものを不真面目に弾き散らかしている生徒だったので、そこまで到達することも出来ず。「革命」の激した歌は、青春に似合う。けどそこに辿り着けない僕の歯痒さぶりも青春。何だそれ。
それはさておきロルティの演奏だが、低音域があまり前面に出てこない。おそらくそういう効果を狙って、丁寧な配慮をしているのだろう。重心が高い目に感じられて、舞い飛ぶような自由さがある。視界いっぱいの青空を蝶がひらひらと舞うような。爽やかだ。ただ、エチュードのオーソドックスな演奏というものが僕の中に記憶として無いので、音色やバランス以外の彼の工夫に気付けていないと思う。他のピアニストでもまたエチュードを聴いてみたい。