ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
1ヶ月近くかけて読み終えた。最初のうちこそ、登場人物名で混乱したが、上巻を終えた辺りからは勢いもついて、その世界に引き込まれて酔わされるように読み通せた。先に想像していたよりも、会話文が多い。
唐突に感情を爆発させる人物。自己の中にある叙事詩を粛々と温める人物。そしてどこか達観しているようでいて色々なことに関わっていこうともする人物。彼らには、何か共通する宿痾があるように見えてならない。それがロシア的なもの? 分からない。何度でも読めそうな作品だと思う。
村上春樹が「カラマーゾフの兄弟」について書いたエッセイなどを、また読み返してみたいと思う。
カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫 ト 1-9posted with amazlet at 09.02.03
カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫 ト 1-9
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カラマーゾフの兄弟 下 新潮文庫 ト 1-11posted with amazlet at 09.02.03
カラマーゾフの兄弟 下 新潮文庫 ト 1-11
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