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休日はDHM、歳をとりつつある

休日はDHM(Deutsche Harmonia Mundi)のBOXを聴くのが、今のところ一番いい。歳をとりつつあることを実感する。

Deutsche Harmonia Mundi: 50 Years (1958-2008)

Deutsche Harmonia Mundi (2008-04-29)
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今日はスカルラッティの「ヨハネ受難曲」と、バッハの「オーボエ協奏曲」、モンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」。続けて聴いたが、どの音楽もとても推進力があって、決して老人の音楽ではないとは思う。それでも声部は少ないし、音の厚みはそれ程でもないものだから、何かをしながら的に爽やかに聴けてしまう。

ギラギラしたオーケストラ作品が好きだった。クラシックを聴き始めた頃でも耳に残ったのは、ブラームスの「交響曲第1番」の終楽章や、グロフェ「大峡谷」の「豪雨」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」だったりした。中学の時はベートーヴェン。友人に勧められたブルックナーバーンスタインに入れ込んで、その流れでマーラーに近付いた。吹奏楽部関連でハチャトゥリャンにレスピーギウォルトンコダーイプッチーニw 大編成好きな性質が長く長く続いた。

二十歳を超えてからだと思うけど、シンプルな響き、一本の楽器の雄弁な語り口みたいなものにも魅力を感じるようにもなってきた。それはマラン・マレを睡眠の音楽にしていたことや、シギスヴァルト・クイケンのリサイタルに幸運にも足を運べたりしたこと、色々なことが理由だろうと思う。コダーイで歯噛みしたこと、ウォルトンで疲れたこと。チャイコフスキーで不安になったことも。

音楽を聴く幅が広がるのは嬉しい。それは自分が変わってきたことの証。好きになって間もない音楽を聴く時は、過ぎた時間をどう使ってきたかが分かる瞬間。歳をとった。