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ブラームスを晩年のルービンシュタインで

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ルービンシュタイン(アルトゥール)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2001-04-25)
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ルービンシュタインの生き様は面白いけど、レコーディングにはあまり感銘を受けたことがなかった。1950年代のラフマニノフとか、1960年代のショパンの「ワルツ」には、軽やかだけど心に残る感動はもらえなかった。音色に対する拘りのないピアニストなのかな、と思っていた*1

今日聴いたこのブラームスの出来はとても良かった。僕が持っていたルービンシュタインへの印象とは別の音楽が次々と繰り出される。驚かされた。89歳とは思えないアグレッシヴな演奏態度、重々しい音色。移ろう情感も欠かさない。録音がいいのかな、情報量がとても多い。ルービンシュタインは晩年になるほどいいと言ったのは宇野功芳だったけど、今手元にあるルービンシュタインのCDから判断すると、その意見に同意せざるを得ない。

指揮はズビン・メータ。メータのCDって持ってたかな? 響きの質の歪が少なく、格調も高い伴奏で安心して聴けた。

*1:去年、ショパンの「ポロネーズ」を聴いて以来、ちょっとずつ彼への印象の変化はあるのだけども。