アンドラーシュ・シフのリサイタル
帰宅したらアンドラーシュ・シフのリサイタルが放送されていた。
この人のライブ映像を見るのは初めて。一気に引き込まれた。撫でるようなタッチで弾かれる弱音が凄い。どうやって出すんだこんな音! 色の出し方、音の重ね方、全部コントロールしてるよこの人は。東欧のピアニストは特別だなと、また思う。
今、シューマンの「幻想曲」。もしかして僕がシフにここまで感激しているのは、この前ポリーニが弾く「幻想曲」を聴いたからだろうか。ポリーニ、僕には駄目かも。
続けて「ワルトシュタイン」。この曲は弾いたことがあるせいか、僕の中の音楽とシンクロしたり拒まれたりして、それが面白い。音量を落としていく時の自然な変化が凄いな。それにしてもベートーヴェンは妙な音楽を書いたものだ。