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悪夢を見る

夜寝る前に音楽を聴いたり、眠りながら音楽を聴くことが多いのだけど、少し前にバッハの「音楽の捧げ物」を聴きながら眠ったところ飛び起きるような悪夢を見た。

ストーリーも情景も何もない。あるのは巨大なもの。自分の無力さを思い知るほどの巨大なものが在るというイメージだけの夢だ。それがどんどんと侵食してくる。その巨大さが絶望の大きさとなって、僕をつらくさせるのだ。そして深夜に目を覚ます。つらさや怖さが拭い去れないほどまざまざと体に残っている。

10年くらい前はこの種の怖さを、夢ではなく起きている時に感じたりもしていた。意味もなく天井の隅が怖くなったりしたのだ。あの感覚はある日を境に出てこなくなったのだけど、こんな形で噴出してくるとは・・・。夢までは抑え込めない。

バッハが原因なのかと、別の作曲家を試してみた。ブルックナーは大丈夫だった。ヴァレーズ、ショパングリーグも。久石譲アラン・メンケンも大丈夫。安心した頃にマラン・マレで眠ってみたら駄目だった。同じ種の感覚がやってきてしまった。ポリフォニックな音楽の作りや、通奏低音が持つ峻厳な雰囲気が、僕の何かを刺激してしまうのだろうか。それとも同じ演奏者のグスタフ・レオンハルトがいけないのだろうか。

今晩はメンゲルベルク指揮の「マタイ受難曲」で自分を試してみる。