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塩野七生「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

再読終了。懐かしく読み終えた。チェーザレ・ボルジアが絶頂期から崩れ落ちる過程の冷静な描き方にグッと来る。初めて読んだのは十数年前だが、その時もチェーザレの最期を離れて見ようとする塩野七生の態度を感じたけど、今回はもっとビリビリと。塩野七生チェーザレを愛し、彼の行動に共感し切っているのだと思う。だからこそ、近付きすぎて自分自身が崩れ落ちてしまうのを避けているように思えてならない。

今回読み終えて連想したのは「新選組」。若い人間の勢いとシステムを自らのものとしていながら、時代情勢と運に見放された人たち。チェーザレも近藤・土方も、若かった。