aiko「彼女」
aikoのアルバム、1曲目「シャッター」の頭は嬉しい裏切り感。またこれかよ、と思わされた瞬間の直後の展開はちょっと唸った。けどその後は、うーん・・・。変化をつけたいのだと思うが、知恵が勝ってる気がして、小うるさく感じてしまう。「花火」の頃から思っていることだが、音を瞬時に薄くする効果を多用し過ぎていて、最初の驚きが段々薄められていってしまうのだ。2曲目「気付かれないように」は素敵だ。aikoの声の細やかさが迫ってくるし、伴奏も邪魔するような野暮はしない。aikoの王道。頼もしい三十路だ。3曲目「キラキラ」も幸せな完成度と思ったが、長く感じる、この曲。
それでも、ああ、ダメかも…。このアルバム、聴き通せない気がしてきた。全体で見ると、いつにも増して良くないと思えてきた。
ああ、そうか。「スルメソング」でしたね、aikoは。もうちょっと辛抱して聴こう。どんな態度だ。