指揮者の楽器経験について
指揮者で、弦楽器出身の人はどの程度居るものなのだろう。
指揮者名 | 生没年 | 楽器 | 備考 |
---|---|---|---|
アルトゥーロ・トスカニーニ | 1867-1957 | チェロ | スカラ座やパルマ歌劇場で演奏。 |
セルゲイ・クーセヴィツキー | 1874-1951 | コントラバス | ボリショイ劇場管弦楽団に所属。 |
ピエール・モントゥー | 1875-1964 | ヴァイオリン | パリ・オペラ・コミック座、コロンヌ管に所属。 |
パブロ・カザルス | 1876-1973 | チェロ | 有名。 |
シャルル・ミュンシュ | 1891-1968 | ヴァイオリン | ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のコンサートマスター。 |
ジョン・バルビローリ | 1899-1970 | チェロ | クイーンズ・ホール・オーケストラに所属。 |
ユージン・オーマンディ | 1899-1985 | ヴァイオリン | ニューヨークのキャピトル劇場のコンサートマスター。 |
エドゥアルト・ヴァン・ベイヌム | 1901-1959 | ヴィオラ | アルンヘムのオーケストラで奏者をしていたらしい。 |
ジャン・マルティノン | 1910-1976 | ヴァイオリン | パリ音楽院でヴァイオリンを修める。 |
ヴァーツラフ・ノイマン | 1920-1995 | ヴィオラ | スメタナ弦楽四重奏団を結成。 |
ネヴィル・マリナー | 1924- | ヴァイオリン | 室内楽で活動。ロンドン響の第2ヴァイオリン首席を務める。 |
クラウス・テンシュテット | 1926-1998 | ヴァイオリン | ハレ市立歌劇場のコンサートマスター。 |
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ | 1927- | チェロ | ソリストとして活動。 |
ベルナルト・ハイティンク | 1929- | ヴァイオリン | オランダ放送フィルに所属していた時期有り |
ニコラウス・アーノンクール | 1929- | チェロ | ウィーン交響楽団に所属。 |
パーヴォ・ベルグルンド | 1929- | ヴァイオリン | フィンランド放送交響楽団に所属。 |
ロリン・マゼール | 1930- | ヴァイオリン | ピッツパーグ交響楽団で奏者をしていた時期があるらしい。 |
エリアフ・インバル | 1936- | ヴァイオリン | エルサレム音楽院でヴァイオリンを修める。 |
疲れた・・・。弦楽器を学んでいた人なら、だんだん流行していった常時ヴィブラートを受け入れていく過程に居合わせていたのではないかと思って調べ始めたが、無駄な作業だろうかと迷いが。けれども、それぞれの師にあたる人のことにまで考えを巡らせば、常時ヴィブラート流行以前の教育を受けている可能性もあるわけで、常時ヴィブラートをすることで失われていった他の多くの奏法や表現方法、そういったものが指揮した音楽の一部に残っていたりはしないかと、考えながら。
並べてみて驚いたのだが、ネヴィル・マリナーって82歳!? それに、テンシュテットよりも年長だったとは驚き。
無関係にオーボエ出身の指揮者には、ルドルフ・ケンペ、ヴァーツラフ・スメターチェク、チャールズ・マッケラスなどが。クラリネット出身はコリン・デイヴィスしか知らない。ケント・ナガノもクラリネットに関わっていた時期があるらしい。