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エーリヒ・クライバー/ウィーン・フィル

聴いているのはモーツァルト交響曲第38番"プラハ" K.504」。

1929年の録音だけれども、意外に鮮明。ヴィブラートは殆ど感じられず、音量の揺れ動きやフレーズの始まりの音色感で、音楽の進み方を聴かせてくれている感じ。楽しいな、これ。第1楽章はテンポの変化が激しい。各楽器の動きがブロックで迫ってくるよ。音楽の動きがよく見える、とでも言うか。第2楽章の途中からいきなりノイズが増えた。ありゃりゃ。

けどこれが正しい慣習と言われてもなあ・・・。ロマンティックにヴィブラートいっぱいなのも、それなりに楽しめちゃうから僕。奏法が変化していった要因には、聴衆が求める派手なものに応えていったから、というのもあると思う。聴衆に受ける、よく使われる言い回しだと「大衆に迎合した」とでも言うのだろうか。それによって、作曲家が書いた音楽本来の姿がなくなってしまうほどの変化が出てくれば問題だと思うが、それは結局バランスの問題ですね。是が非でもこの当時の響きを再現しなきゃ、とか、この当時の奏法が素晴らしいのだ、という方向に行く必要もないと思うのだ。また考える。